注)このページは古いホームページに掲載していたものです。言わば『AKIRAの戯言』の前身にあたります。               下手な文章ですのでよっぽどひまな人だけ読んでください。

GSS Story

 

3月29日 木曜日 『第7話 九州』 

このページを読んでくれている方の中に九州にスキー場があることを知っていて、しかも天山スキー場のある場所(県)も答えられる人はどれくらいいますか?西日本地区に在住の方以外は知らない人がほとんどじゃないでしょうか!?でもあるんです!!しかも11月20日にオープンして、4月の中旬までやってるんです!

僕が現役の頃から大変お世話になっているSさんから電話をいただいたのは3月も中頃になってからでした。『おい松里!3月24・25日はひまか?』と内容を告げずにSさんは訊いてきました。SさんはNHKの解説をやらせてくれたりそりゃぁもうお世話になっている方です。僕はもちろんひまではなかったのですが、もしかしたらとてもいい話しかもしれません。話も聞かずに断わることはできません。それにSさんは恩人です!そこでとりあえずどのような用事でしょうか?と訊ねると、天山スキー場でポールキャンプをやるからコーチしに来てほしい、とのことでした。九州まで行ってこの時期にまだ雪があるのか?いまからで参加者は集まるのか不安でしたが、『九州にもすごく熱心なスノーボーダーが大勢いる!だけどまだどんな練習をしていいかわからない人が多いから教えてあげてくれ!』と熱く語るSさんの意気に感じて快諾する事にしました。ちょうどその週末はいとこの結婚式があり、週末レッスンはもともと大日方君に担当してもらう事になっていたので『25日の昼までに東京に戻れるのならばできます』と答えお引き受けしました。

というわけで羽田から福岡に飛び、お出迎えつきのVIP待遇で到着した天山スキー場(佐賀県!)おりしも5月の陽気にみまわれとても暑く雪はメルティングしていたのですが、ゲレンデには数十人のスノーボーダーが滑っていました。さすがに今はもうすいていますが、1コースしかないこのゲレンデに最高に多いときは1日に5千人の人が訪れるというから、もうどうやって滑るのか想像もつきません。ちなみに滑っている人の8割はスノーボーダーでした。

講習は夜7時開始です。最初にミーティングがあって、用具やテクニックについて1時間ほど説明します。夜9時までの一般営業時間終了後はじまるポール練習までのあき時間を埋めるためもあって行ったミーティングですが、ある程度理解を深めてから雪上練習に入れたのですごく効果的でした。それにSさんのおっしゃっていたとおり参加者の皆さんがとても熱心で、ミーティングのときからビデオをまわされたりすると少し照れくさいけどやりがいがありました。わかってはいたのですが、やっぱりミーティングは効果絶大なので(長野でミーティングを先にやってから雪上に出るとすると早朝?でもどこでやろう・・・泊まってもらえれば1日目の練習後ミーティングをして、2日目からはテーマを決めて練習できるから皆さん泊まってくれないかなぁ〜)なんてことも考えました。

雪上講習は9時から11時の2時間です。ポールセット時間を入れると正味90分ですが、限られた時間の中で何とか伝えたいと思い、ポイントを絞ってアドバイスするよう心がけました。参加してくれた皆さんは、セットの手伝いとかはさすがに不慣れでしたが、すべり自体は思ったよりもはるかにレベルが高く、特にターンとターンのつなぎがスムーズな人が多いと感じました。ここは寒いと雪が相当硬く、暖かいと下手にずらすと引っかかるほどざくざくになるそうで、そういう厳しい条件で滑り込むうちに自然といいテクニックが身について来たのだと思います。雪国のドライバーがブレーキやアクセルを踏む正しいタイミングを南国のドライバーに比べてより多く身に付けているのと同じ原理です。長野は雪質が良いので、ごまかして滑らないように気をつけなければ・・・と思いました。

もう一つ驚いたことが、半数ぐらいの人が初めてポールに入ったらしいのですが、とてもそうは思えないほどまともに滑ってきたことです。僕が初めてポールに入ったときは3旗門でコースアウトしてましたからびっくりです!どうやら普段たくさんの人のあいだを縫って滑っていることが幸いしているようです。恐るべし九州人ボーダー!!

熱心なだけあって飲み込みも速く、やっていて楽しかったです。もっと時間が長ければもっと良かったのになぁ〜と思いますが、九州まで行ってよかったです。集まってくれたキャンプ参加者にも、僕を呼んでくれたSさんはじめ天山のスタッフの方々にもとても感謝しています。この場を借りてこころからお礼を言いたいと思います。ありがとうございました。

後記:実は熊本が父の実家で、子供の頃から何度か九州には来ていました。だから九州はちょっとした思い出の地です。それに、僕の中に半分流れる九州人の血の影響なのか、住んだ事は無いのにとてもなつかしく感じる場所でもあります。スノーボードをはじめてから僕の目は北へ向きっぱなしでしたが、そのスノーボードを通じて故郷に帰れたことを嬉しく思います。

天山ナイター練習参加者 天山ナイター練習風景


3月30日未明 松里 啓

 

 

3月13日 火曜日  『第6話 こんどはロイヤルヒル』


 鰺ヶ沢のSAJ全日本から帰って来て、息をつくまもなく今度はロイヤルヒルに行ってきました。目的はもちろんJSBA全日本選手権です。数年前には対立が激しく、わざわざ同じ日程で2つの全日本が行われたりしましたが、今は両方とも参加することができるようになって良いですね。私も当時は現役だったから両方の大会に出ていたのですが、元旦に年賀状に混じってJSBAからレッドカード(1年間の出場停止通告)が届いたときにはびっくりしましたよ。ちなみに私は94年からSAJの会員ですが、JSBAには93年からお世話になってます。

 さて、またまたGSS大活躍の大会結果はリザルトページを見ていただくとして、今日はSAJとJSBAの全日本選手権を独断で比較してみたいと思います。HPは詳しくないので、レースに限定して話します。そのつもりで読んでください。(BXは守備範囲なのですが、JSBAしか開催していないので比較できません。)

ステータス
どの面から見るかによって評価は分かれるところです。一般誌に結果が報じられ、オリンピックにつながっていく点ではSAJ、地区予選出場者数千人の中から勝ち抜いて初めて出場できると言う点ではJSBAに軍配が上がりそうです。SAJには予選が無くポイントによる足切りがあります。来期は条件を厳しくして出場するだけでもすごいと言われるような全日本を目指すようです。

雰囲気
SAJはボードの大会の中では一番空気が張り詰めています。結果次第でナショナルチームに選ばれたりはずされたりするわけですから致し方ない面もあります。JSBAもプロ資格がかかっているので選手はやっぱり真剣そのものです。でもギャラリーの数は圧倒的にJSBAが多く、メーカーのテントもあり盛り上がっています。DJはともにいますが、横文字を並べる前にルールを覚えてほしいものです。(怖くてどちらのとはいえません)受け入れ態勢では地元の協力でどちらも特別料金で宿泊できますが、開会式やウエルカムパーティはSAJの圧勝です。地元の首長や財界の代表が出席し、津軽三味線の演奏があったり豪勢な食事が用意されていることはSAJならではでしょう。まとめると大会当日はJSBA、前日まではSAJに軍配が上がります。

エントリー方法
JSBAのほうがわかりやすいですね。SAJはしっかりしたチームに所属していないと情報が入らず、いつのまにか期限切れになってしまいます。

レベル
例えばレベルが1〜5まであるとして、一番上のレベル5の選手と、一番下のレベル1の選手はSAJにしか出場していません。JSBAは地区予選を勝ち抜いているので、下手な選手は淘汰されています。その結果レベル2〜4の選手が集まっています。レベル5の選手はプロやナショナルチームの主力選手達です。スノーボード協会最強の選手たちであるプロは規定によりJSBAのアマチュア戦であるJSBA全日本には出場できませんし、ナショナルチームの主力選手達はシーズン中海外遠征に出ているので地区予選に出場できず、例えその気があったとしてもJSBAの全日本にはやはり出場できないのです。今年はオリンピック前年ということもあり、SAJはオリンピック出場に向けて最後のチャンスにかけるプロ選手が参戦したおかげで非常にハイレベルな全日本になりました。とはいえ全てのプロ選手が出場したわけでは無いので、もし私が大金持ちだったら、双方にお願いして真の日本一決定戦を開催したいなあと思いました。夢ですけど。

運営
昔はSAJのほうが断然良かったのですが、JSBAもかなり運営が良くなって、ストレスを感じることはほとんどなくなりました。全日本に限って言えばそういう面での差はなくなってきたと思います。ただ、チームキャプテン会議を見ず知らずの人に任せなくてはならない点は、JSBAには何とかしてもらいたいと思います。ボードコントロールはどうやって行っているのでしょうか?エントリー漏れがあっても気づかない場合もあるのでは?それからスタートエリアやインスペクションにチームキャプテンしか入れないというのもどうでしょうか?普段指導している選手にセット攻略のアドバイスができません。結局誰が関東のチームキャプテンか知らないまま全日本は終わりました。役員の方も、将来的にはコーチライセンス制度を作ってコーチパスを発行しなければとは言ってくれましたが、暫定的に変わりのパスを発行してほしいものです。ある地区ではチームキャプテンが間違えて時間を伝えたために、選手がスタートに間に合わず失格になったそうです。この大会を目指してきてそんな理由で失格になったらどんな気持ちでしょう。それからリザルトは選手にとって大切なものです。だから多少時間がかかっても、チームキャプテンだけでなく希望者全員に配布してほしいと思います。作業のほとんどはコピー機がやるし、数十円でできるのですから・・・。
 
一方でJSBAはスノーボードの普及面では先頭を走っています。貢献度も大きいと思います。JSBAの全日本にはジュニアカテゴリーやシニアカテゴリーがあります。このような若年層や年配のスノーボーダーが目標とし楽しめる大会があると、普及と競技人口の増加に役立ちます。シニアは別日程で全日本をやるかなんて冗談とも本気とも取れない話も聞きましたが、近い将来そうなるのかもしれません。シニア入りを目前に控えた私としては楽しみにしています。


まとめ
またもやなんだか文句じみたことも書いてしまいましたし、レベルの話をはじめ異論がある方もおいでになるかと思いますが、広ーい心で笑って許してください。大会中に『あっちと比べてどうですか?』という質問をたびたび受けましたので、興味をお持ちの方も多いのかもと思い今回のテーマにしました。最後に、私は一生懸命やっているのですがときどきミスをして選手に迷惑をかけます。原因はシステムに問題があったり、ヒューマンエラーだったりしますがミスを繰り返さないよう、次はもっとうまくいくように努力しています。おなじようにどちらの大会も、スタッフの皆様は手弁当で本当に一生懸命やってくれています。だから私を含め選手が改善してほしいことを要求するときには、そのことを充分理解した上で行うことが最低限のマナーだと思います。

 

3月4日 日曜日  『第5話 鰺ヶ沢遠征記』


今年も片道12時間かけていってきました鰺ヶ沢(青森)、何でそんな遠くへ行くかというとSAJの全日本があるからです。2003年のアジア選手権まで毎年鰺ヶ沢もうでは続きます。鰺ヶ沢はゆっくり時間をかけて観光がてら行けば楽しそうではあります。道中見所はたくさんあるし、子供の頃から東北は好きなので(親戚が秋田にいて楽しい思い出が多いから)ゆっくりならまた行きたい。だけどもう1ヶ月以上休みらしい休みが取れないこの時期に、"ゆっくり”なんて夢のまた夢である。それでも今年は帰りは海沿いを走っておいしくて安いイカの丸焼きを食べられたから良かった。うまかった。それから常日頃コミュニケーション不足を感じている選手達と運転中色々な話ができてたことが一番良かった。また来年も行ってもいいかなと思えてきた。

大会は国内最高峰のレースとなった。ナショナルチームやプロ戦上位選手でも予選落ちするレベルの高さ、それだけに各地区大会で活躍中のGSS選手といえども決勝に残ることはほとんどできなかったが、契約選手の飯田圭がそれぞれ優勝したことは本当に嬉しかった。特に圭はいつも一緒に練習しているだけに感慨もひとしおだった。それから、ナショナルチームのエースとして海外遠征が続き、GSSが何もしてあげていない蘭ちゃん本人から『優勝しました』と真っ先に電話報告してくれたことはなんだかコーチ冥利に尽きた。(ナショナルチームコーチだったとき担当していたので)。今回は長野県連として参加だが、大日方小口選手が決勝に残ったことは良かった。

来年は参加資格をより厳しくし、全日本に出場するだけでもすごいと思われるような大会を目指していくそうです。一人でも多くの選手が参加資格をクリアできるように、そして今年以上に上位に入れるようにいまからがんばろう!!

今回の遠征に参加した選手は、今の自分に足りないこと、来年にむけてやるべきことを自覚したようです。そういうことができる選手はさらに強くなれると思います。毎年ポール練習の参加者数は地区予選が終わるとガクンと減ります。皆さん、これからの時期こそレベルアップの最大のチャンスですよ。

 

2月24日 日曜日 『第4話 解説者=松里 再び参上!』

今日は夕飯前にこれを書いてます。菅平から帰って来て“綿飴”しか食べてません。そろそろおなかが空く頃です!凶暴になる前に書き終えねばなりません。
と言うわけで行って来ましたNHK!長野から東京渋谷へ今回はさらに日焼けした顔面を引っさげて顔黒娘の生息地に乗り込んだわけです。いませんでした顔黒娘・・・どうやら絶滅寸前なのかもしれません。顔が黒いのは俺とニカウさんだけでした(ウソ)。

出演が決まるとこんな俺でも日焼けにだって気を使ってます。根性で焼いた結果があの黒さなのです。根性で焼いたと書くと、『そうか、松里はできるだけ黒くなりたかったんだな。』と思われるかもしれませんが違います!普段はパンダ焼けしている顔を、強い日差し・まばゆい銀世界=光の乱反射に耐え、雪目になりながら均一な日焼けにしていくのです。だから根性なのです。

ついでに髪の毛も伸びてしまったので、さわやかキャスター(=本人のかってな思い込み)になるために美容室へ行こうと思ったのですが、渋谷ぐらいになると美容室の開店時間が遅くて行けませんでした。このへんの美容室は11:00ぐらいにならないと営業開始しないことを初めて知りました。収録日の集合時間は10:30・・・間に合いません。かくしてきのこのような髪型のままTVに出演するという快挙を成し遂げてきました。ちなみに渋谷の美容室のカット料金は6.000円でした。きっとカリスマ美容師が切ってくれるのでしょう。

テレビ局の中では、ちょっとその辺じゃお目にかかれないような人類の美の結晶に遭遇します。手足ながぁ―、顔ちっちゃ―、目ぇおっきーです。(そりゃもうあの頭の中に入っている脳の大きさは正常なのだろうか?と考えてしまうほどです)そういう娘がエレベーターが開いて急に出てきたりするからハッとします。でもじっと見たりはしません。となりにディレクターもいるしあくまでポーカーフェースで通します。だけど女性は私たち男性が想像できないほど視野が広くてその上微妙な表情の変化を読み取る事にたけてるらしいからバレバレでしょうね。そういえばうちの奥さんといるときに女の子を見るとすぐバレるもん!男女の違いについて詳しく知りたい人は、『話しを聞かない男、地図が読めない女』というちょっと前にベストセラーになった本を読んでください。チーム員に勧められて読んだけどおもしろかったしこれからの人生の役に立ちそうですよ。

話しは前後しますが、収録前日にスタッフやアナウンサーと打合せがあります。そのあと食事に連れて行っていただきお酒を飲みながらいろいろ話すのですが、この番組の責任者の中山さんという方が実はスノーボード教室の滑走モデルを大日方が務めたときの担当者だったらしく、『大日方さんは職人気質ですよ!では転び方をデモンストレーションしてくださいと言ったら、大日方さんは『転び方にもいろいろあるけどどれにしますか?』なんて言うんですよ!』などという話しで盛り上がりました。本人を知っている人は納得のエピソードでしょう。

今回はビールをジョッキ1杯と日本酒2合ほどいただいたのですが、あとになってから、2杯目は『明日に備えてこのあと勉強したいので。』とか言って断ったほうが印象が良かったような気がしてきてちょっとブルーになりました。というのも解説者の選考基準は放送中の解説はもちろんだけど、普段の話し方、態度、服装、準備や努力など全てを見ているような気がします。ダメだと判断されれば次は無いわけです。だからちょっと失敗したかも知れないと思ったわけです。(酔いつぶれたり2日酔いになったわけではありません。実績も無いうちにそんな粗相をしたら本当に一発退場でしょうね)そういうプレッシャーを感じつつも無理に自分を作るのではなく、できるだけ自然体で自分のいいところが出せればいいなと思います。その上で日頃からできる努力はしていこうと思います。

収録はあらかじめ編集された映像を見ながら行います。部分的にリハーサルがあって、そのときにわからないことや不安があるときは、アナウンサーやディレクターに聞きます。それが終わるといよいよ本番です。本番は50分一気に収録します。問題が無ければONE TAKEで終了、すぐに試写を見て全員でチェックをします。多少かんだり、間違えてもO.K.です。そのほうが臨場感も出るから良いのです。台本はありません。だからアナウンサーに質問されたとき『そうですねぇ〜』と言っているあいだに答えを考えてます。スタジオのシーンでアップになったとき目がときどききょろきょろしていて、考えてるのバレバレです。

今回は日本人選手の映像もありましたが、皆さんどう思われましたか?たしかに優勝争いをしている選手の後いきなり見ると遅く見えますが、日本国内では紛れも無いトップ選手です。飯田選手などは国内のプロ戦でノーシードから2本ともラップを出し、2位の選手に3秒差をつけて優勝しプロ資格を手に入れたぐらい強い選手です。なかなかワールドカップでは上位に入れませんが僕は数年後に期待したいと思います。GSSの若手選手も負けないようにがんばってほしいし、早く世界の舞台に立てるように育てるのが仕事だと思ってます。テレビ局がゴールデンで放送したくなるような、そんなスノーボード界にしていきたいと思います。

もしこのページを読んだ方で放送をご覧になった方がいましたら、ぜひ感想をお聞かせください。掲示板の松里と言う名前の部分をクリックすると僕にメールを送れます。

*文中、俺・僕・私・自分はなど、一人称の表記が変化しますが、その時の気分で使い分けているのでご了承ください。

 

 

2月23日 金曜日  「第3話 久々の更新です!」

待ちわびた人!あきれ果てた人!元気でしたかぁ〜ッ!?2月22日22時のBS1はみましたかぁ〜〜〜ぁ・・・感想聞かせてください!!
というわけで、関東大会と東海大会、そして渋谷のNHKめぐり5日間のたびに出ていたため久々のGSS STORYです。今日も今日とて既に深夜、過労死目前!最後の灯火を燃え上がらせてがんばります!!大日方コーチ、中部地区予選の結果レポートはまだかぁ〜!!せっかく小次郎(=佐々木 康友)が優勝したのに・・・今すぐ起きて書けぇぃ!

というわけで今回はドドーンと2話です。(大日方が起きて書けば3話)

@2月16日〜18日 関東&東海地区予選

やってきましたロイヤルヒル!ここはSW&Cの拠点ゆえ、我々が足を踏み入れるのははじめてである。ロイヤルヒルにはどこかあか抜けた雰囲気がある、しゃれている、リゾートだ、スノーパラダイスだぁ〜!!(レストハウスはWHISTLERとか書いてあるし・・・)とにかく日頃ヘルメットをかぶった競技スキーヤーしか生息していないツバクロゲレンデからやってきた俺は、はじめての大都会に戸惑うおのぼりさんのようであった。

大会バーンはGSSに直前キャンプをやらせてくれなかっただけあって、硬くしまり、よく整備されていた。どうやら3日前から閉鎖してバーンを作るというのは本当だったようだ。これならノーシードでも実力次第で上位に入れる。本当は2日前とか前日にキャンプをやりたかったけどこれなら納得、許そう!(えらそうですみません)

GSは、ユースの2位と3位、ジュニア女子の1位&2位、一般男子の1位&2位をGSSのシーズンコース(通称選手コース)に入っている選手が獲得してくれて本当に嬉しかった。特に、一般男子部門で阿部 正博選手が優勝したことはコーチ冥利につきました。おめでとう!!

余談だが、久しぶりに会ったカッシ―は太っていた。

翌17日は関東をほったらかして東海地区の応援に行った。チーム登録こそしていないものの、東海地区にも大切な選手が出場している。それにボビッシュの堀さんもいるしとにかく行かねばと思った。(東北地区の人ごめんなさい、来年までに分身の術おぼえます)

東海地区は新和木曽駒が会場だ!ここは某でっかい人の拠点だが、プロ戦のときにお邪魔したことがあるので今日はおのぼりさんにはならずにすんだ。大会は選手のことを個人的に知り尽くしていると思われるDJの軽快なトークにのってどんどん進んでいった。それに天気も良かったし暖かかった。しかし俺は我慢して作り立てのベンチコート(黒)を着つづけた。寒ければ感謝されたであろうベンチコートも、この日ばかりは有無を言わさず着せられた森本選手にとってはさぞ迷惑だったであろう。彼は暑がりだ!ちなみに玉木選手はボビッシュ軍団のおかげでこの難を免れた。さすがに堀さんの前でそのような暴挙には出れなかった。

東海大会には昨日の阿部選手関東大会GS優勝のゲンをかついでTシャツを取り替えずに乗り込んだ。なのに優勝できなかった。パンツを取り替えたのがいけなかったのか?断っておくが現役時代の俺はゲンなどかついだりしなかった。自分の力で結果を手に入れようと思っていたからだ。でも今はコーチで、大会当日にコーチがしてあげられることは限られているから神頼みしたくなる。そういえばワールドカップで蘭や美穂が滑るときは緊張したしいつも祈っていた。昨日も阿部の2本目スタート前には十字を切ったっけ・・・。祈るだけ祈ったら後は選手を信じて見守るだけである。どうやら少しは祈りが通じたのか、昨日失敗してあとが無かった森本選手が全日本の出場権を得て良かった。

大会が終わって、結果を見届けた俺は、表彰式をまたずにロイヤルヒルに向かって車を走らせた。明日はBXがあるのだ!(ジャンボさん、挨拶もしなくてごめんなさい!)

BXは熱かった!報告によるとTCミーティングからヒートアップしていたらしい。参加人数もアルペンの倍だ!

GSSからは細井君が出場した。カナダ帰りの期待の星になるはずだった男だ!しかしブロック予選を冷や汗もののギリギリ通過!急遽1週間の特訓をして向かえた本大会だ。

特訓の成果はいきなり現れた!1回戦を1位で通過すると2回戦も余裕を持って通過、3回戦で3位以内に入ればベスト24人、そのうち22人に全日本出場権が与えられる。そして迎えた3回戦、スタートワックスはどんぴしゃであっている。しかぁーし最初のロールを越えて来た順位は6位=最下位だ!ピーンチ。でもすぐにバンクで2人、その後のウエーブで1人抜いて3位にあがった。思わず『オッシャー!』と叫んだのもつかの間、中盤のきついバンクで転倒し4位後退、そのままゴール=3回戦敗退となってしまった。残念である、だけど良くがんばったと思う。彼は熱い男である。次に期待したい。

そんなこんなで地区予選が終了した。去年はほとんどの選手が敗退したことを思えば今年は関東と中部での優勝をはじめ大活躍してくれた。コーチとしてとても嬉しい、きっと大日方も今ごろ良い夢を見ているであろう。3月の第19回全日本選手権には各地区を勝ち抜いた強豪が顔をそろえる。とても楽しみだ。

それにしても関東も東海もすごく運営が良くなった。協会の役員をはじめ会員の努力の結果だと思う。ただし、インスペクション終了時刻がそのままスタート時刻なのはどう考えても無理がある。これではユースやジュニア選手の準備時間が無いので改善すべきだと思う。彼らは発言機会も無く、少数だが一人一人が大切な選手である。チームを代表してミーティングに参加する大人たちは、彼らの身になってスケジュールの変更を求めるべきだ!子供たちのことまで考えることは大人の義務でしょう!?

もう一点は関東大会のフラッグの取り付け方法についてです。フラッグがはずれると、旗門員が直さなくてはならず少し余計に競技時間がかかりますが、これは必要な時間でしょう。関東大会のSLで、ある選手が転倒しフラッグに突っ込みました。全体重がかかった衝撃にもかかわらずフラッグははずれず、その選手は防護ネットに突っ込んだときと同じくらいの衝撃を受けていました。そんなに頑丈に取り付けてあったら、手を引っ掛ければ確実に転倒、最悪指を骨折もしくは肩を脱臼、滑走中にショートポールのインに入ってしまったら、足払いを食ったようにたたきつけられてしまいます。全日本も同じロイヤルヒルで開催するだけに心配です。このページを読んだ方で、役員もしくはTCを勤める方がいましたら、取り付け方法など安全確認をお願いいたします。

最後に繰り返しますが、全体の運営や雰囲気作り、表彰などほとんど全ての点で僕が現役で参加していた頃より格段に良くなっています。上記2点はどんな大会にもある小さな問題点を2つほど指摘しただけです。大会全体を批判するものではありません。協会の皆さんお疲れ様でした!!

ようやっと1STORY書き終わったけどもう限界です。(もう3時半) 予定を変更し、あす2話目(通算4話目)を書きます。お題は『解説者=松里 再び参上!』です。

 

2月11日 月曜日 「第2話 全日本地区予選はじまる!」

今日行われた中部大会の結果はどうなったかな?Y選手から連絡がないということはあまり良くなかったのか?大日方コーチ電話しろー!!

というわけで全日本への出場権を賭け各地で地区予選が行われています。僕も先週はGSS関東軍団のサポートをしに尾瀬戸倉に行ってきたけど、いやぁ〜久しぶりに見たけど地区予選は全日本以上に熱い!HOT!!!何が熱いってまず全日本の出場権がかかっている。プロショップ同士の対抗戦みたいな面もある。応援が多い(プロ戦の10倍)etc.とにかくワールドカップと同じぐらい真剣になりました。でも不思議とピリピリしたムードは無いけど。来週末は関東・東海・東北予選があるからまさにピーク!僕も関東GS&BXと東海SL(たぶん)に顔を出す予定、見かけたらよろしくで
す。

さて、今日のGSS週末キャンプは熱かった!というのも東海・東北を控えた選手に加え、何と言っても関東の東西予選の表彰台に上がった選手が集結、いつもどおりタイム計測をしながらレッスンしたので完全に前哨戦の様相を呈したからだ。特に西地区GS1位の阿部選手&3位の国分選手と、東地区5位の田中選手に大門選手を加えたハイレベルなバトルは、次々とラップタイムが塗り替えられる展開となりおもしろかった。全員が5本滑り(時間いっぱい)阿部選手の32.87秒を2本目で国分選手=32.58、田中選手=32.56、それをさらに4本目に阿部選手が32.14に更新、しかし喜びもつかの間、直後に田中選手が31.86をたたき出して勝負あり!!フリースタイラーも松尾選手を細井選手が必死で追いかけて最後は0.3秒差までつめよる上達振りを見せてくれて、僕のとなりで見学していた森本選
手(東海)も大満足!かなり刺激を受けたようでした。この練習は大会に向けて自信を付けるために、“8割以上の完走率を残すこと”を第1目標にするように課題設定した中で行われました。練習で成功するイメージをつけることが大切と思うから出した課題ですが、そうしたらめったに完走できない阿部選手が5本とも32秒台のタイムを残し、他の選手もほとんど8割以上の完走率を上げながら同時にタイムも速くなったことが特筆すべき点です。一発を狙ったすべりはたいがいミスを招きしかも返って遅くなるのに、安定した滑りを心がけたらコースが荒れてきたにもかかわらずタイムは伸びていったという事実から、『安定した滑りは速く、速い滑りは安定している』ということを身をもって実感してもらえたと思います。このページを見てくれた皆さんも、是非参考にしてください。

GSSの週末キャンプは来週末もその次もやってます。来週は大日方コーチ、再来週は僕が担当する予定です。種目は午前GS、午後SLの予定ですが、状況によっては変更になります。申し込みはできるだけ早くしてもらえると助かります。(今週は宿が混んでいて大変でした)ホームページからも申し込めますよ!

 

2月9日 金曜日 「第一話 今日から常時接続」

僕の家のパソコンがインターネットへ今日から常時接続になった。ケーブル回線を利用しているのだが速くて快適だ!電話料金もかからないから落ち着いて見られるのも嬉しい。これならdmkの膨大なバックナンバーを読破できそうだ!インタビューとかおもしろいし読んでみたかったんだ。GSSのホームページも楽しみに見てもらえるようなページになるといいな。
ところで2月8日の夜10時からBS1で放送されたスノーボードワールドカップは見てもらえましたか?見た人がいたら感想を聞かせてください、僕が解説をやってます。でもさすがNHKはすごいね!まず建物が大きくて案内無しでは迷子になる。郵便局や銀行が中にあるし、『お母さんといっしょ』に出演してたのか子供がたくさんいる。入り口にはもちろんガードマンがいてIDカードを身に付けていないと入れない。あたりまえといえばあたりまえかもしれないけどしっかりしているよね。先シーズン開設をさせてもらったときはスキー場につくられたスタジオだったけど、今回は本物のスタジオで収録があって、あまりのモニターの多さにちょっとおのぼりさん気分だった。でもなんとか一回でオッケーがでて良かった。コンビを組んだ上野アナウンサーが解説者(私)が話しやすいように質問してくれたおかげです。

さて、いよいよ各地で地区予選が始まり、全日本に向けた熱い戦いが繰り広げられていますが、どうも今年は色々な意味で難しいセットが多いようです。GSSとしては、キャンプに参加してくれた、一人でも多くの選手に全日本出場権を獲得してもらいたいので、2月10・11・12日のGSSキャンプはずばり超難しいセットを張って練習します。本番で多少細かいセットでも大きく振ってあっても『なんだこの程度ならこの前の練習のほうが難しかったぜ』と思えるようにしておきましょう。
既に西日本東地区予選の結果が出ました。ユース&ジュニア部門はSL・GS男女とも優勝することができました。みんなおめでとう!!中部地区の皆さん健闘を祈ります。

ああ、明日から忙しいのにもうこんな時間だ。やばい!!おやすみなさい